韓国の音楽配信サービス

今回は韓国の音楽配信サービスに関して話してみよう。(+2009.1.27 内容追加)

日本でいう音楽配信と韓国の音楽配信‐実は韓国では「配信」という言葉はめったに使わない‐とはかなり違う。
音楽配信という言葉をWikipedia(日本)検索してみたら、下記のように書いてあった。

音楽配信(おんがくはいしん)とは、インターネットを通じて楽曲を配信することである。無料配布もあるが、有料販売を指すことが多い。「デジタル音楽販売」「オンライン(音楽)配信」なども同じ意味に使われる。
(Wikipedia)


上の内容を見てみると、基本的な概念は韓国でいう「音楽ダウンロードサービス」と同じ意味だと思うが、正確に言うと韓国での音楽配信サービスは日本でいう「音楽配信」ではない。韓国では音楽をケーテイやPCにダウンロードするよりは、自分のホームページのBGM用に使う人の方が多い。

 韓国でのポータブル音楽機器はワークマンからMP3プレイヤーへ、その後、音楽の再生ができる携帯へ変わってきた。MP3プレイヤーがはやっていた頃、CDの音源をMP3にインコーディングし、無料で財布する違法ダウンロードサイトが急増して、検索さえすればダウンロードできる音源が多かったので、人々は自然にCDを買わなくなってしまった。また、同じ時期にインターネットを通じて音楽を無料で聞くことができるストリーミングサービスも盛んになった。パソコンがインターネットに繋がってさえいれば好きな音楽がただで聴けたため、CDはますます売れなくなってしまった。今や著作権の問題でこういったサイトは閉鎖されたり、有料サイトに転換したりしているが、未だにMP3がダウンロードできるサイトは山ほどある。“音楽はただで聴くもの” という意識は今も変わっていないようだ。実際にCDの売上はだんだん落ちていて、2000年には50万枚以上売れた作品が12作品もあったが、(その内100万枚を超えた作品は4つ)2008年には 一枚もない。

順位 
アルバムタイトル
アーティスト
年間販売量
1
東方神起 4集
Mirotic
東方神起
337,*00
2
BIGBANG ミニアルバム3集
Stand Up
BIGBANG
154,*00
3
ソ・テジ 8集
Atomos Part Moai
ソ・テジ
139,*00
4
ピ 5集
Rainism
135,*00
5
BROWN EYES 3集
Two Things Needed for The Same
BROWN EYES
131,*00

(2008年度 音盤販売量/ ハント情報システム)

 はたして、どうやって音楽が売れているんだろう。
 

1. CYWORLD(サイワールド):BGM用のストリーミングサービスの提供
 ほとんどの韓国人が持ってるといっても過言ではないサイワールドのミニホンピ- 2008年度累計加入者数は約2200万人(韓国人の約2/5にあたる) – 個人の写真や、書き込みなどができる小さいホームページを提供するサイトで、このミニホンピをデザインするにはアイテムが必要となる。アイテムは「ドトリ(団栗という意味の韓国語)」で購入できて、この「ドトリ」は現金や、ポイントなどで買うことができる。この「ドトリ」を使って音楽を購入して自分のミニホンピに音楽を登録すると、自分のミニホンピに尋ねた人に音楽を聞かせることが可能となる。(参考:キム・グァンス(超新星)のミニホンピ -個人のパソコンのセッティングによって再生できない場合もあります。)CDは買わなくても、自分のミニホンピを飾るためなら、音楽を買う!
 サイワールドはダウンロードサービスが主流だったデジタル音源市場にBGMという新しいサービスを開拓し、現在韓国国内のオンライン音楽市場の売上の30%以上を占めている。

2. NAVER(ネイバ) BLOG  , NAVER(ネイバ)CAFE :BGM用のストリーミングサービスの提供
  NAVER(ネイバ)は韓国の第一のポータルサイトである。NAVER BLOGはネイバが提供するブログサービスで、NAVER CAFEはコミュニティーサービスだ。NAVERは2006年以降、ブログやカフェをデザインするに必要なアイテムを全部無料化したが、音楽だけは有料のままにした。このサイトでは「銀貨」と言うサイバーマネーを使っている。使い方はサイワールドの「ドトリ」と同じく現金やポイントで「銀貨」を買って、音楽を買うことができる。自身のブログに「銀貨」で購入した音楽を登録すれば、ブログの訪問者に音楽を聞かせることができる。(参考:想像力ブログCLUB MONKEY MAJIK -個人のパソコンのセッティングによって再生できない場合もあります。) 

3. MelOn(メロン) :PC、ケータイ向けのダウンロード、ストリーミングサービスの提供
  「MelOnプレイヤー」という独自的なプログラムを使って音楽を提供しているサイト。初期には定額制で月に一定金額を払ってメロンで提供している全ての音楽がダウンロードでき、ストリーミングサービスも利用できた。ただし、ここでいうダウンロードは音源の永久的なダウンロードではなく、メロンに利用料金を払っている期間だけ再生できるようにセッティングされている音源をダウンロードすることで、一時的なダウンロードとなる。料金を払わなかったら自動的にパソコン(もしくは、MP3プレイヤー)から削除されるようになっている。しかし、最近はいろんな料金プランがあって、自分にあった料金プランが選ばれる。永久的にダウンロードすることができるプランもあれば、ストリーミングサービスだけを利用するプランもある。また、著作権者の要求でDRMがかかっている音源はダウンロードしたパソコンや、予め設定しておいた携帯やMP3プレイヤーなど一台のデジタル機器にしか再生ができないようになっている。

ここで挙げた三つのサイトは有料で音楽を利用する代表的なサイトである。特に1,2のサイトは“自分を表すホームページや、ブログなどに自分が好きな音楽をかけ、友達に聞かせる”という意味で、日本では少し珍しいかもしれない。「サーバーにアップして音楽を流すという行為」が著作権法に抵触するかもしれないが、今やこの二つのサイトが韓国のオンライン音楽市場を引っ張っている。1人メディアの時代の今、爆破的に増加している個人のブログやホームページなどにこういった音楽サービスを提供するビジネスをやってみるのはどうだろう。